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今年は、亀岡の湯の花温泉に集合しました。今年の課題は、鍵主良敬先生の『近代真宗教学往生論の真髄』の読後感を各自が述べることでした。感想は各人各様でしたが、共通していたのは曽我量深先生の思想の深遠さと鍵主先生の粘り強さに驚嘆したということです。そして実感したのは、大乗仏教→親鸞→清沢→曽我・金子と続く巨大な水脈は、善知識なしには決して了解することができないということです。仏法が、その辺の書店に並んでいる適当な本を読んで分かる程度のことなら、大谷大学がこの世に存在する意義はないということを改めて感じました。