2006年7月30日に発足した、大谷大学同窓会中国支部(大谷大学中国校友聯誼会)の交流会が、2012年9月15日、北京の天倫王朝酒店において開催されました。
交流会には、中国支部の孔繁志支部長をはじめ李賀敏副支部長、林観潮副支部長など、本学で学修し、帰国された留学生や本学から中国へ留学している学生など、総勢13人の出席がありました。
学内からは、草野顕之学長をはじめ藤島建樹同窓会長、釆睪晃真宗総合研究所主事、今西智久任期制助教、滝川義弘教育研究支援部事務部長、山内美智図書・博物館課長、瀧上陽子国際交流担当、本田求校友センター課長が出席しました。
冒頭、藤島会長から「皆さんは、目的はそれぞれ違っても、大谷大学という同じキャンパスを往来した仲間である。今後も相互に連絡を取り合い、校友の輪を広げていただきたい。そして、「母校、大谷大学」を支える応援団として、ご理解とご支援を賜りたい。」との挨拶がありました。
また、孔繁志中国支部長から「私は帰国してから10年が経った。大谷大学の面影は昨日のことのように鮮やかに頭の中に浮ぶ。大学での毎日は過ぎ去った思い出だけになったのではなく、将来に向けて今日を生きていく力と知恵となっている。21世紀になって、人間の知恵と人間性を大事にすることは、見逃してはいけない力になるのではないかと思う。人間の知恵と人間性を大切にする大谷大学で学修した人間として、共にいる人間の知恵と豊かな人間性を生かして平和で発展することのできる未来に寄与し、また寄与するために活躍されるよう願っている。」とのご挨拶をいただきました。
そして、草野学長から「言語の異なる日本で、しかも大学という高等教育機関において学ぶことについては、大変な努力があったと思う。しかし、それを成し遂げられたことは、大きな自信となっていると思う。本学で学ばれた学問の内容が、また外国で学問を修めたという努力が、帰国後の生活に生かされているということは、教員として喜ばしいことである。本学は、今後も仏教と人文諸科学を教育し研究する大学として進んでいく覚悟を持っている。同窓生として本学に対する要望や提言を寄せてほしい。」との挨拶と、「中国は、本学への正規留学生、留学研究生、研究者のいずれも最も多い国であり、本学にとって、中国が最も交流の深い国である。本学は単科大学であり、学生数も多いとは言えない大学ではあるが、研究体制の充実を図り、現代社会の要請に応え、留学生も数多く受け入れて、研究と教育の国際化に寄与したい」との大学現況と抱負を述べました。
<李賀敏副支部長の漢詩> |
(原文) 秋高気爽燕京城 大谷同窓話永恒 沽沽清流千万語 歓声一片共同朋 |
大谷大学同窓会中国支部 副支部長 李 賀 敏 |
(訳文) 秋空高く気は澄む燕京(ペキン)の城(まち) 大谷の同窓、ともに語らう不変の未来 千万の言葉はとめどなく流れる水のよう 歓声ひとしきり、みな同朋とならん |
(訳:今西智久 任期制助教) |
その後、出席の皆さん方お一人おひとりから、本学での思い出話や近況報告をいただき、帰国された方々がそれぞれの分野で活躍されている様子を窺い知ることができました。
続いて懇親会が開催されました。懇親会では、再会できた喜びを、李賀敏副支部長が即興で、漢詩に詠まれました。
また、大学歌や寮歌も飛び出し、終始、和やかな雰囲気のもと、再会を約して盛会裏に終了しました。
出席者全員で記念撮影