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無盡燈ギャラリー・畠中光享の世界

No.121(2004/3) 樹下説法
No.121
 釈尊は35歳で成道されて後、80歳で入滅されるまでの45年間は文字通り説法の連続であられました。インドは1年の三分の二は暑い季節です。現在でも田舎の学校の暑い季節での授業は、屋外に出て大きな菩提樹やマンゴーの樹下で行われています。釈尊の時代もよく樹下で説法されたと伝えられています。菩提樹はクワ科イチジク属で、これから暑くなる手前の3月頃から1センチに満たない赤い実がつきます。じつはその中のケシ粒のような小さなものが種なのです。私は樹の下で疲れて休息していると、フッと樹下での説法を身体で感じることがあります。
 釈尊の説法のもとには悩みをもった人々、虐げられた人々が集まってきて、やがてなかまが成立していきました。彼らは仏弟子と呼ばれています。彼らの一人ひとりがそれぞれの運命を担い、異なった感情を抱いていました。仏弟子には優れた者も多かったのですが、どこでもよくあるように多くの人々の中には必ずしも人格の立派でない比丘もおり、教団を乱す者もいました。ことに群集心理に乗じて教団の中に徒党を組む輩ができることは避けられませんでした。それらの比丘は「破僧」とか「破和合僧」といい、教団の分裂は「五逆罪」の一つに数えられています。釈尊の教団は「布薩(ふさつ)」といって全ての比丘に毎月一定の日に戒律を反省し、懺悔(さんげ)する機会をつくり、教団の一致和合が守られる方法として、きわめて重要視されていました。釈尊の教団においてさえも諍いがあったのですから、今日においてはなお一層布薩のようなことが必要に感じます。
畠中光享(1970年文学部卒)
日本画家・大谷大学非常勤講師
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