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無盡燈ギャラリー・畠中光享の世界

No.128(2007/9) 「塩の行進」
No.128
 私が初めて渡印した一年間、1974年から75年の頃はどこにでもガンディの印刷写真が飾られていた。しかし最近その写真が減少した。私は現在も目的があり一年に二度は渡印しているが、この五年間で随分と変化した。パソコン、携帯、衛星テレビの普及で世界が同一均一化の方向となり、インドの伝統技術を持った職人の暮らしが圧迫されている。
 1857年セポイの乱を契機としてイギリスは翌年東インド会社の統治から、インドをイギリス本国の植民地とした。人間の生活にとって不可欠な衣食住のうち、衣については、鉄道を敷き、それで綿花を集め、イギリスで製品化した布をインドに押し付けた。食においては塩の専売権をとり、高値で暴利を貪った。
 ガンディはイギリス製品の不買のために自給自足を提唱した。「チャルカ」(糸くり)をしているガンディの写真がいくつかあるのもそのためである。1930年ガンディは塩税拒否のため300数十キロを歩いて海に向かい、塩を採る行進を起こした。基本的人権に対する単純で直接的な方法はサティヤグラハ(非暴力的抵抗)の開始の象徴となった。釈尊は暴力を完全に否定された。「人々は暴力を恐れている。我身におきかえて暴力をふるってはならない。ふるわせてはならない。」ガンディは身をもってサティヤグラハを行なった。今こそ世界は釈尊の思想、ガンディの実践を見習う時と考える。
畠中光享(1970年文学部卒)
日本画家・大谷大学非常勤講師
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