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同窓会支部だより

No.147(2022年)

大学との連携を生かす
山梨支部長 栗原 宣如

 つい引き受けてしまった支部長ですが、本来、信濃学友会の支部長は、それなりの住職の方々が務めてこられました。たまたま、同期の柴田氏より頼まれて、引き受けてしまったのです。

 しかし、この会は大谷大学同窓会長野県支部という名称ではなく「信濃学友会」なのです。

 支部としての歴史は古く、大正時代の名簿には20名弱の方々が記載されています。それを見ると大谷大学を受験しただけの方や大学に寄附をされた方等々、少しでも繋がりがあれば会員となっていました。先代支部長の時から卒業生のみを会員としています。

 私自身は、学生のころから先々代の支部長に声をかけていただき、飯山市に戻ってからも毎年、支部活動に参加をしておりますが、支部長としては旧態依然とした志向で続けている感があります。

 現在、信濃学友会の会員数も350名以上と多くなりました。長野県内は南北に長く、また交通の便が悪いこともあり、県内全域で交流する機会も少なく、各会員の情報が不足している状況です。

 抱えている課題として、先ずは支部総会を開催しようにも会場費等の資金不足があります。次に情報収集の方法かと思います。その対策としては、事務局の設置と簡単な会則が必要と考えています。

 また、若い女性の会員数が増えていますので、公開講演会での講師の選択についても、これまでと異なる分野にも目を向ける必要があり、旧態依然とした考えでは難しいため、若い人に支部長をお願いする事も大切かと思っています。

 今後どのようにして若い人に引き継ぐか、諸氏と相談して行おうと思っています。

大谷大学公開講演会の様子

大谷大学の視座を如何に伝えていくのかが課題
宮城支部 信楽 弘道

 宮城支部は62人の会員(2019年5月現在)で構成されていますが、残念ながら十分に活動しているとは言えない状況です。それ故、毎年9月に開催される「大谷大学公開講演会(旧・全国縦断夏季八十講)」では県内全ヶ寺および門徒会に広く呼びかけ、一般の方にもご参加をいただけるようにご案内をしております。  このような講演会は、大学の社会的使命とその存在意義を表す場になることは勿論ですが、「人間教育」を標榜する大谷大学が初代学長・清沢満之先生の言う「浄土真宗の学場」を基底とし、どこまでも個としての学問研鑽と「広開性」とによって時代社会に応えんとする場としての意味は大きいと思います。

 特に、コロナ下において、ウイルスに対する不安や恐怖以上にそこから派生する問題、つまり疑心暗鬼、偏見や差別といった人間存在の在り方そのものが問われてくる事態に対して、大谷大学が持つ視座から学ぶべきことが多いと考えます。そのようなことから、今後、会員相互の親睦を一層深めると共に一般の方に対する広報も検討していく必要性を感じています。

 また、今年1月に大学フェア(東北)にかかる意見交換会が開かれた際には、東北において大学の認知度の低さが指摘されています。これについては、当大学研究者のみならず地元研究者を招聘した公開シンポジウムや、地域が抱える課題をテーマにするなどを通じて、認知度を高めていくという方向で確認されました。

 社会に対して大谷大学が持つ視座を如何に伝えていくのかが、今後、当支部の課題になると思っています。

大谷大学公開講演会の様子
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