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同窓会支部だより

No.148(2023年)

私達の学びをどう伝えていくか
夕張支部長 月輪 淳裕

 北海道の厳しい冬もまもなく終わりそうです。その雪に毎年悩まされている札幌、岩見沢、夕張の三支部は合同で例年夏季の公開講演会を唯一の活動として行っておりました。

 しかし、これまでに経験したことのない3年に及ぶコロナ禍により中止を致しました。ですが、これまでも三支部でかなりの同窓生がいますが、出席者が少なく苦慮しております。

 私も今年で70歳になります。教授や先生も皆、様変わりし同窓生間の年齢差も益々開き、単純に講演会を開催することが大学の社会的使命とその存在意義を共有することが難しくなっていると感じます。私が現在係わっている他の団体に参加していても同様です。寿命が延び喜ばしいことですが、世代間格差は一段と加速しています。社会に対して大谷大学が伝えていくべき道に迷いはありません。

 しかし、同窓会の先頭に立つ我々も力を入れるところを母校への「懐かしさ」から、社会の変貌を直視し、若い声を多く取り入れる耳を持つことに変えていかなければいけないのではないかと感じております。

 この3年で寺の行事も葬儀の形も大きく変わりました。経済的なことばかりではなく、一人の人生の終いに他宗教の方々に真宗を伝える場も失われました。多分もう元には戻らないのではと危惧しております。

 公開講演会のあり方も同窓生から少しでも広がりを大切に結んで行かなくてはいけません。今後、私達三支部の課題になっていると思っています。


ご連絡お待ちしております
阪神支部長 志紀 正機

  阪神支部は兵庫県芦屋市、尼崎伊丹市、川西市、神戸市(北区[有馬町]・灘区・東灘区)、三田市、宝塚市、西宮市、川辺郡の同窓生で構成され、2023年4月20日現在、802名の会員がおられます。

 当支部では昨年9月、11年ぶりに公開講演会(旧:夏季八十講)並びに支部総会を開催しました。事務局体制の整わない中で、またコロナ禍の開催で多少の不安もありましたが、ご出向いただいた西本祐攝先生をはじめ、同窓会本部、近隣支部の皆様方、会場の難波別院(大阪市)、当日お越しいただいた方々、皆々様方のご協力を賜り、開催することができました。

 講演会では、西本先生から生涯をかけて他の誰でもない自分自身と出遇うことの大切さを教えていただきました。また個人的な感想になりますが、先生のお話しを拝聴しながら学生時代のことを想い出しました。一生涯の先生・友人に出会え、良いこともそうでないことも経験できた学生時代。日々の生活の中で忘れていたʻあの時の大谷大学ʼを懐古する時間にもなりました。

 本年以降、支部活動をより活発に行っていきたいと考えています(支部キャンパスツアー、支部SNS開設等々)。とは言え、一人では何もできません。もしご協力いただける方がおられましたら、【阪神支部 志紀:090-7964-8988】までご連絡いただければ幸いです。気軽に繋がり、愉しく集い、「問い、続ける。」阪神支部でありたいと思います。

大谷大学公開講演会の様子(阪神支部)
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