同窓会支部だより
No.149(2024年)
前福山支部長 藤間 祐淳
「福山」という地名をご存じの方は大阪以東にはあまりおられないのではないかと思います。福山市は広島県最東部の街で人口約46万人と言われています。県庁のある広島市は広島県のほぼ西の端にあります。昔から広島文化圏と福山文化圏は一つではありません。まず天気が違います。広島は雨、風、雪が福山よりかなり多く、福山は一年を通じて雨が少なく、いたるところに灌漑用のため池が見られます。福山の街では雪もほとんど積もりません。晴れの国備前、備中に続く備後の国です。新幹線と山陽自動車道が開通するまでは県庁に行くまで約3時間を要していました。言葉もかなり異なり福山地方は岡山弁が混じっています。同窓会本部から広島支部を設立するように要請された時、広島市との交流があまり行われていないのでぜひとも福山にも支部を作りたいとお願いをして現在に至っています。現在は谷大の同窓生は福山支部だけで230数名を数えています。主な支部の活動は夏に行われる公開講演会です。真宗大谷派の組織では福山地方は山陽教区備後組となり21ケ寺が存在し実態があるのは19ケ寺です。公開講演会ではその備後組の御門徒の方々、各寺の住職やその家族など大体30名から50名が聴講に来られます。したがって講師の先生もできるだけ真宗学や仏教学の先生をお願いしています。同時に総会、講師の先生を囲んで懇親会を開き大学を懐かしく思い出しています。
風光明媚な瀬戸内の福山に皆様ぜひおいでください。
上越支部 事務局 横田 力
上越支部は新潟県の上越市、妙高市、糸魚川市、十日町市の同窓生約220名で構成されていて、その活動の歴史は古く、大正の時代から同窓生が集っていたと伝えられています。現在に続く支部活動の形は、昭和21年ころに夏季休暇中に帰省される金子大栄先生に講義をしていただくために同窓生が集まったところから始まったと聞いています。当支部の活動の原点がそこにありますので、総会と懇親会だけの開催はだめで、必ず講義を受けなければならないという伝統が根付いています。コロナ禍で2年間巡回講演が中止になりましたが、その際は上越教育大学にお願いして宗教学の講義を受け同窓会を開催しました。同窓会活動においても学問に重きを置く姿勢が、当地において他大学関係者から母校が高く評価される所以と感じています。
近年当地からの母校への進学者が減少傾向にあり、若い世代の同窓生が少なくなっていますが、各地区役員の声掛けにより徐々に若い世代の総会出席者が増えてきて年齢の幅は60年以上になっています。貴重な世代間交流の場ですので、一昨年からは大先輩から当時の大学や京都についてお話をしていただき、時代を超えた体験の共有を図っています。今後は女性会員と在学生の皆さんの参加を増やして同窓会活動をさらに発展させていきたいと考えています。