無盡燈/尋源館
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同窓会支部だより

No.150(2025年)

鹿児島支部の現状と課題
鹿児島支部長 冨重 真直

 鹿児島の歴史を振り返ると、鹿児島県および隣県の一部が1597(慶長2)年に一向宗(浄土真宗・真宗)の信仰が約300年にわたり禁制された関係上、真宗系のお寺は明治以降の開教ではあるものの、真宗の教えは脈々と受け継がれてきました。
 薩摩藩には外城が113城あり、外城の城主によって二通りの様相があったとされています。地区によっては信仰の禁止を取り締まるはずの役人も身分を超えて阿弥陀如来の教えを雨音で講の内容が知られないよう雨の日にガマ(洞窟)で講を開いていた、ともいわれています。
 さて、真宗弾圧の歴史を持つ鹿児島ですが、現在、県内には72ヶ寺の大谷派寺院があり、鹿児島支部の同窓会員は、鹿児島県・沖縄県に約150名の方が登録されています。活動といたしましては、年に一回、夏に大谷大学公開講演会・支部総会を開催しており、毎年約10~20名の参加をいただいています。開催チラシは無盡燈に同封していただき、寺院72ヶ寺には別途郵送にて案内をお送りしている現状です。
 鹿児島支部の課題としては、初めて参加される方も参加し易い良い工夫をしなければ…と痛感しています。大谷大学ならびに同窓会員の協力を得ながら、鹿児島支部として活動が途絶えることのないように微力ながら適切な運営を心がけております。
 県には雄大な桜島や錦江湾、多くの離島があり、豊かな自 然と黒豚やうなぎなどおいしい特産物がたくさんあります。 是非一度、鹿児島にお越しください。


能登支部より ― 寄り添う ―
能登支部長 葛城 眞証

 この度の震災にご支援を賜わり感謝申し上げます。
 当地では、被災建物の解体が進み空地と、悲しみと不安を宿した仮設住宅の佇まいが広がっています。
 その仮設住宅団地に近接した公共施設を会場として昨年8月に「寄り添い つなぐ」をテーマに「大谷大学公開講演会」を開催できました。
 「寄りそう知性」は本学の教育メッセージであり、また、「寄り添う」ことは悲嘆に対する大切な姿勢です。思いを共有する諸団体の参画を頂き、前学長木越康先生の講演「寄りそう知性と仏教」、大学書道部の「書道パフォーマンス」、教区教化事業と共催した「茶話会」や臨床心理士による講話の提供、ボランティア団体による「子ども劇場」を実施内容とし、更に、会場地穴水組と鵜川組から開催費用と人的支援を得るなど、多くの方々の協力を頂いての開催でした。
 当支部の活動は、公開講演会の開催が主です。例年30名程度の参加でしたが、今回は100名を超える参加者があり大
きな喜びでした。
 当面、震災に「寄り添い続ける」ことを願い、諸団体と連携を取りながら歩みを進めたいと思います。
 なお、木越先生の講録は教区法話冊子『能登教壇』に掲載されます。また、当日は台風の影響で、書道パフォーマンスは中止となりましたが、後日、震災1年を前に作品を届けて頂きました。後輩たちの能登を思う心に感激しました。有難うございます 。

書道パフォーマンス作品 右:私
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